呪われた地の伝説、スナッフ・ミルズに眠る霊たち

 このスナッフ・ミルズの橋と周辺の森には、古くから数々の恐ろしい伝説が残されている。

 公式には「ステープルトン・グレン」と呼ばれるこの地は、かつて製粉所で働き、いつも嗅ぎタバコ(snuff)まみれだった「スナッフィー・ジャック」という男の霊が出ると言われている。また、森で秘密のミサを行っていたカトリックの修道士が、隠れ場所に閉じ込められて餓死したという言い伝えもあり、彼の霊も彷徨っているとされる。

 さらに、川で溺れ死んだ子供たちの霊や、16世紀にこの地で「魔女の集会」が開かれていたという噂まである。幾重にも重なった暗い歴史が、この場所を強力な心霊スポットにしているのかもしれない。

「ここは本物だ」―調査員が認めた英国トップクラスの心霊スポット

 調査を終えたトニーは、その衝撃を隠せない様子でこう語った。

「これまでイギリス中の心霊スポットを記録してきましたが、これほど短時間で多くの現象が起きたことに本当に驚きました。屋外の調査は、風の音や動物の気配など、他の要因による誤認の可能性があるため敬遠しがちでした。しかし、この場所は噂で聞いていた通り、いや、それ以上でしたね」

 彼は、何度もこの地を訪れているマークが、そこにいる「何か」と強い繋がりを築いてしまったのではないかと推測する。

「間違いなく、ここは私が訪れた中でも英国トップ20に入る心霊スポットです。今後も必ずここに戻ってきて、さらなる証拠を記録したいと思っています」

 彼らが捉えた映像には、正体不明の声や子供のささやき、さらにはカメラのすぐ横で録音された不気味な男性の声も残されていた。スナッフ・ミルズの闇は我々の想像よりもずっと深いようだ。

参考:Daily Star、ほか

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