実際のところ撮影が中断していたのはほんのわずかな時間だったし、以降は順調に竿を絞ってくれたのだから結果オーライなのだが。それに中断タイムがわずかで済んだのはスタート時にあらかじめウキ調整を済ませていたからにほかならず、吉田の面目躍如といったところなのだろう。

吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな【数十年ぶりの両トロコン:第4回】順調にヒット(提供:週刊へらニュース編集部 関口)

んで、ウキをどうしたの?詳細を教えてよ。

吉田康雄

「小さくしたんです」

 

小さく?さっきはウキの入りが悪いから大きくしたって言ってたじゃない?

吉田康雄

「そうなんですが、どうやら逆だったみたいです。ナジミ込みが速すぎて食い気のある魚をタナに引っ張り込めていない気がしたんです」

 

以前に言っていた食い気のある魚が規定より上にいるって話ね?

吉田康雄

「はい。ですがウキが立たなかったりで釣りとしてはどうかなって感じだったので大きめのウキをチョイスしたのですが、どうやら間違った方向性だったみたいです」

 

何番にしたの?

吉田康雄

「フレッタ1番です」

 

ということは最小サイズだね?

吉田康雄

「はい。3番から一気に2サイズ落として、そのかわりハリスを上下とも10cmずつ詰めたら、いい感じでアタリが出るようになりました」

 

トロコンのエサはそのままなの?

吉田康雄

「持たせるのにカルネバとかも使ってみたのですが、今日の釣況にはマッチせず、美緑メインで段差バラケをパラパラ差し込む感じがよかったですね。まあでも、いちばんはやはりウキの浮力ですね。両ダンゴと比べてエサが軽いので、ついつい入りがいい方向に持っていこうとしたのがかえって逆効果だったのかもしれません」

 

なるほどね。でもこれでキマリじゃないんでしょ?

吉田康雄

「そうですね。ですが、やるとすればあとはハリスの微調整ですかね。エサの方向性は合っていると思うので、あとはセッティングで合わせていったほうが迷わずに済むと思います」