この結果を受け、研究主任のPascal Vrticka氏は、次のように述べます。
「現在、世界中の多くの社会で、父親の育児への参加が推進され始めています。
それに伴い、子どもと多くの時間を過ごし、より親密な関係を築きたいと考える男性も増えてきました。
実際、男性の脳は、母親と同様に、生物学的に親になるように配線されています。
このことは、私たちの研究において、父と子の脳活動にシンクロが見られることで明確に証明されました。
特に、子育てに積極的に参加したいと考える父親ほど、その傾向が強いことも示されています。
したがって、父親の育児への参加の重要性をより広い社会的文脈で推進し、可能な限り支援することは、非常に適切で正当なことでしょう」
その一方で、視床下部は、子どもと過ごす時間に比例して変化するのか、あるいは生まれつきサイズの大きい、つまり子育てに向いている人がいるのかは分かっていません。
研究チームは今後、この点について調査を進める予定です。
全ての画像を見る
参考文献
Caring, confident dads have structurally different brains – new research
https://theconversation.com/caring-confident-dads-have-structurally-different-brains-new-research-171137
Dads who spend more time with their children have a different BRAIN STRUCTURE to less involved fathers, study finds
https://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-10191463/Dads-spend-time-kids-different-BRAIN-STRUCTURE-involved-fathers.html?ns_mchannel=rss&ns_campaign=1490&ito=1490