さらに、そうしたプレゼンティーズムの発生や悪化には「日中の抑うつ気分の高さ」「ひどい肩こり」「前日の睡眠時間の不足」が最も大きな要因として関連していたことがわかったのです。

仕事に集中できないことが多いという方は、この結果を聞いて心当たりがあるかもしれません。
日中の抑うつ気分はさらに他の要因が関わっていそうなので、容易に解消できないと考えられますが、肩こりや寝不足など対処可能な問題については、解消させればプレゼンティーズムを効果的に予防したり改善できる可能性があります。
研究者らは今後、この知見を活用することで、日々のプレゼンティーズムや労働生産性の改善に向けた効果的な介入や指導の確立につながることを期待しています。
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参考文献
出勤しているけれど業務効率が上がらない? 日々のプレゼンティーズムを左右する心身状態を解明
https://resou.osaka-u.ac.jp/ja/research/2024/20240620_2
元論文
Daily Associations Between Presenteeism and Health-Related Factors Among Office Workers: An Ecological Momentary Assessment Approach
https://journals.lww.com/joem/abstract/9900/daily_associations_between_presenteeism_and.593.aspx
ライター
大石航樹: 愛媛県生まれ。大学で福岡に移り、大学院ではフランス哲学を学びました。 他に、生物学や歴史学が好きで、本サイトでは主に、動植物や歴史・考古学系の記事を担当しています。 趣味は映画鑑賞で、月に30〜40本観ることも。