「ボラ?」と一瞬思いましたが、ボラにしては細い……。しかも頭が尖っていて、背中が茶色い……。
「カマスだ!」私はすかさず、2インチのクリア系ベイトワームにチェンジしました。
それをカマスの目の前に通してみると……まったく反応がありません。
「そうだよな。こんな時間帯だし…」自分のこれまでの経験でも、ここまでならよくある光景でした。
カマスの群れが大きくなっていく
周囲を見渡すと、カマスの群れは次第に大きくなっており、気づけばあたり一面がカマスだらけになっていました。
数にして少なく見積もっても数千匹!そこで私は、「この中にやる気のある個体が少しはいるのでは?」と考え、誘い方を変えてみることにしました。
まずはキャストしてトゥイッチ。しかしこれは群れが嫌がって逃げてしまいました。
次はキャストしてフォール。これもバイトは得られません。続いてリトリーブの速さに変化をつけてみましたが、ゆっくりだと見切られているようです。
最後にやや早巻きで岸際まで丁寧に引いてくると…なんと数匹のカマスがチェイスしてきました!
「やっぱりやる気のあるやつがいた!」そうなれば、あとは掛けるだけです。
30cmのアカカマスを手中
私はカマスの鋭い歯に備え、リーダーを7lbに結び直し、再びキャスト。やや早めに巻いてくると、さっきよりも魚の反応が良いように感じられました。
そしてついに、チェイスしてきたうちの1匹がヒット!30cm近いアカカマスです。パターンが見えました。あとはどんどん釣るだけです。

続いてガツンと重いアタリ!ドラグを鳴らしながらやり取りすると、この日最大の30cmを優に超えるアカカマスです。

その後は、なんとワンキャスト・ワンヒット状態となり、カマスの爆釣劇が始まりました。