なぜこの基地が狙われたのか? ロズウェル事件との黒い噂

 この事件が一層の謎を呼ぶのは、その舞台が「ライト・パターソン空軍基地」だからに他ならない。この基地は、長年にわたりUFO研究家や陰謀論者の間で特別な場所と目されてきた。

 その最大の理由は、1947年にニューメキシコ州で起きた「ロズウェル事件」との深いつながりだ。政府のUFOプログラムに関わってきた物理学者エリック・デイビス博士をはじめ、多くの内部告発者が「ロズウェルで回収された墜落円盤の残骸は、分析のためにライト・パターソン基地へ運ばれた」と証言している。

 さらに、ロズウェル事件を受けて設立されたとされる、軍や科学界の最高幹部からなる秘密組織「マジェスティック12(MJ-12)」の拠点の一つであったとの疑惑も根強い。この組織は、UFOや地球外生命体との接触に関する調査を極秘裏に管理していたと言われている。

ロズウェルの聖地に“正体不明のドローン編隊”が侵入!米空軍が公式に「未解決」と発表の画像3
(画像=イメージ画像 Created with AI image generation (OpenAI))

 そして何より、1947年から1969年まで、米空軍が公式にUFO調査を行っていた「プロジェクト・ブルーブック」の本部が置かれていたのも、このライト・パターソン基地なのだ。

 UFOの歴史において、最も暗く、そして重要な秘密が眠るとされる場所。今回、正体不明の飛行物体が、まるで何かを探るかのようにこの基地に現れたのは果たして単なる偶然なのだろうか。事件は未解決のまま、謎はさらに深まっている。

参考:Daily Mail Online、ほか

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