鹿島アントラーズで副キャプテンを務めるDF植田直通。2021年9月のW杯アジア3次予選オマーン戦以降、日本代表での出場から遠ざかっていたが、今大会で久々の招集となり第2戦(中国戦)と第3戦(韓国戦)に出場し優勝に大きく貢献した。
所属する鹿島では、2023年に復帰して以降主力センターバックの一角として君臨しており、上位争いを繰り広げる名門クラブでここまで全試合出場と欠かせない存在になっている。直近の第24節ではゴール前の競り合いを制してチームに2点目をもたらした植田。守備でも相手の前線への楔のパスを強度の高い対応で遮断するなど、持ち前の対人の強さを発揮する場面が見られた。
植田がA代表で初出場を果たしたのは2017年に行われたE-1選手権の中国戦。そして今回久々に代表出場を果たしたのもE-1の中国戦である。ここから再びW杯出場へつなげることができるか。Jリーグでの活躍に注目だ。

宮代大聖(ヴィッセル神戸)
2024シーズンよりヴィッセル神戸でプレーしているFW宮代大聖。昨季は加入初年度ながらも11ゴールと自身初の二桁ゴールをマークし、同じチームでかつては日本代表としても活躍したFW大迫勇也やFW武藤嘉紀と互角の存在感で神戸の連覇に貢献した。
今大会がA代表初選出となった宮代。残念ながらゴールを挙げることはできなかったが、第1戦(香港戦)と第3戦(韓国戦)で出場を果たし、代表デビューを飾っている。代表帰りで臨んだ第24節では、丁寧なポストプレーでチャンスメイクに貢献したほか、鮮やかなミドルシュートでチームに2点目をもたらすなど勝利の立役者となっている。
現在A代表の攻撃陣と言えば、海外クラブで主力を張る選手たちが熾烈な序列争いを繰り広げている。先月まで行われていたW杯2026アジア最終予選のメンバーを見ても、国内組からその中に食い込むのは極めて難しいと言わざるを得ない。それでも候補として生き残るため、宮代には今季も二桁ゴールの達成とチームを3連覇に導く活躍が求められるのは間違いない。
