■中身は同じ、では「外」は…?
「幸せになれる壺」と並んで詐欺の定番アイテムとされるのが「健康に良い水」などという代物。実際は「ただの水道水」なのだろう。
まるでこうした詐欺商材を連想させる驚きの事実だが、たとえ中身が通常の水と同じでも、「長期保存水」にはその名前の相応しい機能性が備わっている。
こちらの正体について、高荷氏は「長期保存できるお水は、ボトルが分厚いんです」「さらに、キャップも分厚く作られています」と説明。
前出の通り、未開封のペットボトルと言えど、時が経てばその中身は徐々に蒸発、減少していってしまう。そこで、水本体でなく容器の性能を底上げし、蒸発しづらくしたのが「長期保存水」なのだ。
■『い・ろ・は・す』との差は歴然
動画内では、保存期間が異なる長期保存水と、通常のペットボトル水(『い・ろ・は・す』)の中身を抜き、ボトルとキャップのみの重量を比較。
その結果、「15年保存水」および「10年保存水」の重量は32.9g、そして『い・ろ・は・す』の重量は16.1gと判明したのだ。
『い・ろ・は・す』ボトルは処分時に潰しやすいよう軽量化が施されているとは言え、それでも長期保存水と2倍以上もの重量差が生じているワケである。
その名に恥じない「保存力」を有した長期保存水。ぜひ家に備蓄しておいてほしい。
■執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)