お笑いタレント・千原せいじさんの問題発言が炎上しているなか、広島県・福山市にある「崇興寺」の13代目住職で・枝廣慶樹さんが自身のYouTubeチャンネルを更新。

“僧侶”とも名乗っていることに対しての本音や、せいじさんが顧問をしていた協会について苦言を呈しました。

【動画】せいじさんについて「“僧侶”だと思っている僧侶は、ほとんどいない」と言及

■「日本仏教協会」を辞任

せいじさんは昨年5月に得度し「千原靖賢(ちはら せいけん)」の名前で天台宗の和尚として活動。同年11月に「日本仏教協会」の顧問に就任していました。

今回の炎上を受けて、同協会は苦情が寄せられていることを明かし、6月にはせいじさんの顧問弁護士から辞任届が届いたと説明し「当会では現在、全く関与しておりません」と報告。

修正前の文面では「辞任」ではなく「解任」だったことに疑問の声も寄せられています。

■天台宗における得度「誰でもなれる」

23日、僧侶の資格をもらってから24年目、住職になって17年目の枝廣さんは「大前提で、千原せいじさんのことを“僧侶”だと思っている僧侶は、ほとんどいないです」といい、天台宗において得度は「お坊さんとしての第一歩、お坊さんの卵みたいな状態」と説明。

「天台宗に怒られるかもしれない」と前置きしながらも、「天台宗における得度というのは、正直誰でもなれるんです」と修行やテストというハードルがないといい、この段階では「僧侶」とは言わないと解説。

「天台宗」で得度したものの、その後の修行をしていないため「お坊さん」とはいわないなか、今回の件で宗派としても叩かれていることには「ちょっと、かわいそう」「天台宗のお坊さんにしてみたら、つらいなという感じはします」と語りました。

■全日本仏教協会とは「まったく関係のない教会」

続けて「個人的に問題だなと思うのは…」と、「日本仏教協会」の顧問になっていたことに言及。同協会について「お坊さんの99.999%知らない」とコメント。同協会は真言宗のお寺の住職が私的に作った社団法人だと解説し「正直、誰も知らない」「なに、その協会っていう感じ」と伝えます。

「全日本仏教協会(全日仏)」という、日本の仏教界における主要な宗派、都道府県仏教会、仏教団体が加盟する連合組織があることを説明し、「千原せいじさんがその団体の理事になったわけではありません」「まったく関係のない教会です」と注意喚起しました。