そんなシシャモの町「むかわ町」ですが、同町のシシャモは近年、深刻な不漁が続いており、資源回復のために2023年から2年連続でシシャモ漁を見送っているのです。
むかわ町で「ししゃもの日」制定
そんな中、むかわ町では11月1日を「ししゃもの日」に制定する条例案が可決されました。条例による「ししゃもの日」制定は全国初だそうです。
むかわ町では、新年度一般会計当初予算案に新たに「未来につなぐ鵡川ししゃもプロジェクト事業」として420万円を計上。町魚でもあるシシャモに対する町民の関心と理解を深め、町や関係団体がシシャモの魅力を町外に発信するとともに地域の活性化を図っています。

11月1日を「ししゃもの日」と制定したのは、11月がシシャモの旬であることに加え、数字の1が「始まり」や「スタート」の意味を持つほか、3つ並ぶ1がシシャモのすだれ干しを彷彿とさせることなどに由来しているようです。
なお、11月はシシャモの旬であることから、同月にシシャモにまつわる日は複数存在し、11月7日が「釧路ししゃもの日」(釧路地域ブランド推進委員会が制定)、11月11日が「白糠ししゃもの日」(白糠漁業協同組合が制定)となっています。
シシャモは特別な魚
2年連続の休漁となっているむかわ町のシシャモ漁は漁業そのものだけではなく、地元の加工業、飲食業などにも大きな影響を与えているといいます。
鵡川漁港では様々な魚が水揚げされますが、シシャモはむかわ町にとって特別な魚だそうです。鵡川のシシャモを未来へつないでいくためにも、資源回復を願いたいですね。
<サカナト編集部>