特に会話向け言語モデル「ChatGPT」は、2022年11月にリリースされて以来、世界中でブームになっています。

ChatGPTのような言語モデルにブーム到来。爆発的に利用されている
ChatGPTのような言語モデルにブーム到来。爆発的に利用されている / Credit:Canva

ChatGPTが自ら情報収集して生成する文章は「人間が書いた文章と見分けがつかない」ほど秀逸です。

そしてChatGPTを含む言語モデルは、今後さまざまな職業に大きな影響を与えると予想されます。

そのため研究チームは、以前フェルテン氏が開発したAI職業曝露測定ツールを使用し、「言語モデルが影響を与える職業ベスト20」を作成することにしました。

彼らは、10の言語モデル・アプリケーション(画像生成、画像認識、読解、翻訳、音声認識など)を測定ツールに適用。

また、アメリカ合衆国労働省の下で開発され、800以上の職業を説明するために用いられる「職業情報ネットワーク」のデータベースから得られた52の人間の能力(口頭理解、口頭表現、帰納など)を関連付けました。

その結果、言語モデルの影響を受けやすい職業の最新版が提出されました。

言語モデルの影響を受けやすい職業ベスト20

測定ツールは次の結果を提出しました。

以下は、ChatGPTなどの言語モデルの影響を受けやすい職業ベスト20です。

  1. 電話勧誘業者(Telemarketers)
  2. 英語(国語)と英文学の教師(English language and literature teachers)
  3. 外国語と外国文学の教師(Foreign language and literature teachers)
  4. 歴史の教師(History teachers)
  5. 法律の教師(Law teachers)
  6. 哲学と宗教の教師(Philosophy and religion teachers)
  7. 社会学の教師(Sociology teachers)
  8. 政治学の教師(Political science teachers)
  9. 刑事司法と法執行機関の教師(Criminal justice and law enforcement teachers)
  10. 社会学者(Sociologists)
  11. ソーシャルワークの教師(Social work teachers)
  12. 心理学の教師(Psychology teachers)
  13. コミュニケーションの教師(Communications teachers)
  14. 政治学者(Political scientists)
  15. 文化研究の教師(Cultural studies teachers)
  16. 仲裁人、調停者(Arbitrators, mediators and conciliators)
  17. 裁判官(Judges, magistrate judges and magistrates)
  18. 地理の教師(Geography teachers)
  19. 図書館学の教師(Library science teachers)
  20. 臨床心理医、カウンセリング、学校心理学者(Clinical, counseling and school psychologists)