総理についてあえて斉藤鉄夫臨時首相といったのは、こうなったら石破サンに総理を辞めてもらわねばどうにもならないが、いますぐ総裁を決めても挙党一致の反撃にはならない。それなら、秋までは総裁選挙を延期して、準備万端し、これまでの反省も入れて選挙制度も少し工夫して、しかるべき新総裁を選んだ方が良いと思うからだ。

斉藤鉄夫代表と石破首相 令和6年12月 首相官邸HPより

そうなると村山富市首相の故事にならってとりあえずは、公明党から首班はだしてもらったほうがいい。公明党の総理というと、山口那津男元代表を首相にという声はすくなからずあった。ともかく隙もないし外交経験も豊富でうってつけだった。

ただ、当時は公明党がどちらかといえば、しっかり組織を固めたいというので、もっと閣僚ポストを要求できるのに、1だけでよいという姿勢だったから、難しかった。

しかし、いまや公明党も創価学会外の人たちに少しアピールして幅を拡げる必要も出てきている。そうなれば、公明党をよく知ってもらうためにもいいことではないか。

幸い斉藤鉄夫代表は、プリンストン大学Ph.Dだし、元ゴールドマンサックス執行役員の岡本三成さんに補佐してもらえば外交はできる。内政は自民党から、たとえば、岸田前総理にでも副総理で入閣してもらって主導権をとってもらえばいい。岸田・斉藤なら広島コンビで意思疎通はしやすい。

そのうえで、自民党の新総裁が決まったらすぐに首相は大政奉還でもいいが、私は何ヶ月か準備をしてからでもいいと思う。

そうして自公維で衆参両院の過半数は安定するから、あとは、三年後に衆参同時選挙でもして必勝を期してはどうか。三年間、じっくりと体制立て直しをするべきだ。

もちろん、国民民主という選択もあるが、私は国民民主には二大政党制に近いものを実現する核になってほしいし、それと選挙区調整の難しさもあるから気が進まない。