今回の選挙結果は、減税を掲げるポピュリズム政党の躍進という民意の反映ともいえますが、財政悪化やインフレ進行のリスクも指摘されています。

石破首相は2024年の衆院選に続く国政選挙での2連敗となり、通常であれば退陣が見込まれますが、続投を表明しています。「石破降ろし」の動きも強まりつつあります。高市早苗氏は応援演説で「自民党の背骨を入れ直す」と発言し、辞任を促す姿勢を示しました。

石破氏が退陣した場合、臨時国会の日程再調整が必要となる見通しで、「ポスト石破」として岸田前首相の再登板、高市氏、林官房長官、小林元経済安保相、加藤財務相らの名前が取り沙汰されています。

また、国会運営には野党の協力が不可欠となり、国民民主党を加えた「自公国連立」構想や「玉木首相」案も浮上しています。今後、麻生氏、岸田氏、森山氏、玉木氏らの動きや、立憲民主党による内閣不信任案提出の可能性など、見通しはよくありません。