独特の乗りがたまらない、釣って楽しい、食べて美味しい。そんな魅力がぎゅっと詰まった東京湾のマダコ釣り。今回は、川崎のつり幸から釣行しました。
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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 石坂衣里)
つり幸でエギタコ釣り
6時50分。船に乗り込んだ釣り人たちの手には、それぞれが選んだエギや集寄アイテムがずらり。カラフルで個性的な仕掛けは、見ているだけでもワクワクして、ついつい集めたくなるほどの可愛さです。

船を20分ほど走らせポイントに到着。いよいよ仕掛けを投入。底をていねいにコツコツと探っていきます。

開始早々、周りでは1尾、2尾と船に取り込まれていきますが、私はというとアタリがないまま時間だけが過ぎていく展開。焦る気持ちを抑えながら小突き方を変えたり遠投したり。エギの色を次々と替えてみたりと、とにかく工夫を重ねて探ります。この、試行錯誤が面白く、夢中になってしまうのもタコ釣りの奥深さです。
そんななか、念願のヌーンッとした重みが。「きた!」と、思ったのも束の間、途中でポロリと痛恨のバラシ。明らかにアワセが弱かった。次こそはしっかりアワせるぞと心に誓い、集中力をさらに高めます。
念願のマダコゲット
1時間後、ついにその瞬間が。再びヌーンとした重みが竿先に伝わり、今度は意識的にグッと強めに竿を上げてアワせ、心の中で「バレないでよ~」と唱えながら慎重に巻き上げます。ようやく念願のマダコと対面。海の底から足をバタバタさせながら、ぬるりと現れるその姿は、何度見てもテンションが上がります。

その後もこまめにポイントを移動しながらタコを追いかけ、「根掛かりかな?」と思ったら、じつはタコが乗っていた。なんてこともあるのが面白いところ。集中力とていねいさが試される釣りです。
