Jリーグ 写真:Getty Images

2025明治安田Jリーグは後半戦に突入し、夏の移籍市場では各クラブが続々と新戦力の獲得を発表している。なかでも注目したいのが、J3からJ2、J2からJ1へと“個人昇格”を果たした選手の活躍だ。

自らの力でステップアップした選手たちは、今後どんなプレーをみせてくれるのだろうか。ここでは、今夏に個人昇格を果たし、新天地での活躍が期待される選手を紹介していく。


横浜F・マリノス 写真:Getty Images

谷村海那

いわきFC (J2)から 横浜F・マリノス(J1)へ

この夏、最も注目を集めた選手の1人が、J2のいわきFCから横浜F・マリノスへ移籍したFW谷村海那だ。国士舘大学卒業後の2020年に当時日本フットボールリーグ(JFL)のいわきFCへ加入した谷村は、クラブと共にJ3、J2へと昇格してチームの成長を支えてきた。

ゴール前での高い決定力を持つ谷村は、いわきで通算167試合出場49ゴールを記録している。2025年も22試合出場で8ゴールとJ2屈指の実力の持ち主だ。その実力が評価され、7月6日にJ1の名門・横浜FMへの完全移籍が発表された。背番号は48。27歳にして念願のJ1初挑戦となる。

現在リーグ最下位に低迷している横浜FMは、得点力不足が大きな課題として挙げられており、途中加入となる谷村には即戦力としての期待がかかる。名門クラブのJ1残留には、谷村の活躍が重要な鍵となりそうだ。


ベガルタ仙台 写真:Getty Images

小林心

高知ユナイテッド(J3)からベガルタ仙台(J2)へ

2025シーズンからJ3に参入した高知ユナイテッドで輝きを見せていたFW小林心は、6月2日にJ2のベガルタ仙台への完全移籍が発表され、7月の第2登録期間に正式登録された。

高知では13試合出場10得点という圧巻の決定力を披露していた小林。スピードやタイミング、そして冷静なフィニッシュが武器だ。移籍後の仙台でも、6月28日に行われたJ2第21節のジュビロ磐田戦に途中出場し、後半アディショナルタイムに決勝ゴールを挙げチームの勝利に貢献するなど、しっかりと期待に応えている。