いわゆるカップ麺が「健康に悪い」と揶揄されていたのは過去の話。現代では「低カロリー」「高たんぱく」「塩分ひかえめ」といった具合に、健康志向のカップ麺が数多く存在する。

そんな中、X上では医師が勧めるカップ麺として、『日清のどん兵衛』が大きな話題となっているのをご存知だろうか。

■心療内科医は「どん兵衛一択」

ことの発端は、Xユーザー「自衛隊医官だった人」さんが投稿したポスト。

「医者の教える健康法より、医者が勧めるカップラーメンのほうが信憑性ある。医者それぞれカップラーメンには一家言もってる」と綴られた投稿を受け、多くの医療従事者アカウントがイチオシのカップ麺の銘柄を紹介していた。

中でも大きな反響があったのは、心療内科医・あもうさんによる引用リポストである。

「どん兵衛一択」と即答したあもうさんは、続く文章で「お湯を入れた直後に緊急で呼ばれて、這々の体で2時間後に戻ってきたとしても、汁はないけど美味しいと思えるのはどん兵衛です」と、その理由を説明していたのだ。

■「知らなかった…」と驚きの声

「医者が勧めるカップラーメン」というお題から、「健康に良いカップ麺」を連想した人が多いだろう。そんな中、斜め上の理由から青天の霹靂のように現れた『どん兵衛』の強みは「知らなかった…」と、多くのネットユーザーに衝撃を与えている。

前出のあもうさんのポストは、投稿から数日足らずで1万件近いリポストを記録し、Xユーザーからは「お医者さん、いつもお疲れ様です!」「理由が…本当にいつもありがとうございます」「切実すぎる理由」など、医療関係者への労いの声が多数寄せられた。

また、「『どん兵衛』って一度1時間くらい放置してたことあったけど、生麺っぽくなってて美味しかったから多分本当に美味しいと思う」「『どん兵衛』のうどん、伸びても別の美味さがあるから好き」といった具合に、「『どん兵衛』はのびても美味しい」という意見に同調する勢力の意見も確認できている。

そこで今回は、『どん兵衛』の秘密を探るべく、日清食品に詳しい話を聞いてみることに。その結果、衝撃の事実が多数明らかになったのだ…。

■「子育て中も助かった」

話題のポスト投稿主・あもうさんは『どん兵衛』の魅力について「おあげも、うどんも優しい味なので、食べた後も胃もたれせずに次の作業に移れます。のびても美味しいという点は、子育て中も助かりました」と、語る。

続けて、「心療内科に限らず、医療職は呼ばれたらすぐに駆けつけなければいけない場面もあるので、食事中に呼ばれたり、短時間でとらなければいけないケースもあります」と、医療現場の過酷さについて説明。

これらを踏まえ、「日清さんの開発努力のおかげで、美味しく食べております。ありがとうございます」と、感謝していた。医療従事者だけでなく、「忙しい全ての人」に優しい食べ物であることが感じられる。