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いよいよ選挙も最終コーナーを回り、最後のストレッチに入った感じですが皆さん、それぞれにお考えや印象をお持ちだと思います。また各種調査も発表されており、私がとやかく口出しする話でもないので少し切り口を変えて考えてみたいと思います。
今回の選挙の争点は物価高対策、及び日本人が長年得られた居住と安心感に対して増加する外国人の影響をどう受け止めるか、という点ではないかと推察します。
物価高対策としての税に関して言えばもしも現在の消費税の枠組みの変更を伴うものを期待するなら現政権が存在する限り無理だと思います。とすれば今回は参議院選なので直接的な政権交代を伴うものではありませんが、与党が参議院で過半数を割るなど国民の相当の反発があれば石破氏が退陣を迫られる公算はあると思います。
様々な予想を見ていたのですが選挙戦序盤ぐらいまでは「与党過半数の確保」については比較的意見が割れていました。私もなんだかんだ言いながらも与党がギリギリ過半数を維持するのではないかとみていました。
ところが選挙戦を通じて私が感じたのは野党の声が多く聞こえてくる一方、与党、特に自民党の声はほとんど聞こえず、防戦にもなっていないような感じに見受けられるのです。それこそ自民党の主流派が冷たい目で「ほら言ったこっちゃない」とまるで他人事のようになっている感じすら見受けられるのです。
石破政権に対する国民の不満は世論調査の数字以上に高まっているように見えます(=長年の自民のファン層が我慢に我慢を重ねているけれどそろそろ潮時と言う感じです)。私は石破氏は以前から苦手ですが、その理由はしゃべり方が回りくどくて時として何を言っているかわからないからであります。タイパでショートメッセージの時代に国民にストレートに訴え、ハートを捉えるチカラはないと思います。
多分にして石破氏はいろいろなことを考えすぎのきらいがあります。ところがいつの時代でも何かやろうとすれば必ず何かを犠牲にしなくてはいけません。当然犠牲になる側は強い反発があるのですが、その犠牲に対する決断ができないのだと思います。