参政党の参院選候補者がロシア政府系メディア「Sputnik(スプートニク)」のインタビューに出演したことが、SNS上で注目を集めています。Sputnikは一見すると通常の報道機関のように見えますが、実際にはロシア政府の傘下にあるプロパガンダ媒体であり、ウクライナ侵略をめぐって偽情報の拡散に関与していると指摘されています。

今回の出演では、候補者の政治的主張や日本社会への提言が好意的に紹介されており、ロシア側による意図的な編集が行われている可能性があります。日本経済新聞によりますと、ロシア政府系メディアによるX(旧Twitter)上での情報発信は過去3年間で3倍以上に増加しており、偽情報を含む投稿によって日本国内の世論形成に影響を及ぼしている可能性があるとのことです。

専門家の間では、今回の出演がロシアによる対日情報工作の一環であるという見方もあります。特に、参政党が一部で「親露的」と受け取られる言説を展開していることから、ロシア側がその発信力に価値を見出している可能性があります。欧州ではSputnikの閲覧を制限している国もあり、日本国内でもその報道姿勢に対して警戒が必要とされています。