大分トリニータを経て2023シーズンから横浜F・マリノスに所属しているMF井上健太。主に右SHや右WBを主戦場としており、爆発的なスピードが最大の持ち味だ。その速さは、相手DFを一瞬で置き去りにしてしまうほどで、右サイドを突破しクロスを数多く供給することも出来る。実際に大分でプレーしていた2022シーズンは、J2リーグのクロスCBP(チャンスビルディングポイント)で1位に輝くなど、クロスのスペシャリストとしても活躍してきた。
そんな井上は6月11日に行われた天皇杯2回戦で、日本フットボールリーグ(JFL)に所属するラインメール青森との試合中、ボールを拾おうとした相手選手に蹴りを入れるような行為でイエローカードを提示された。解説を務めていた林陵平氏も「これはひどいですね」とコメントするなど、試合が終わってからも数日間、物議を醸す反響の大きさだった。
今シーズンはここまでJ1で18試合に出場し1アシストをマークしているが、直近の6試合はサブからの出場となっており、シーズン序盤と比べて序列も下がっている印象だ。井上に白羽の矢が立った場合、負傷離脱の田中が務めていた右SHでのプレーが濃厚だろう。