また、保育の無償化や制度整備により利用しやすくなった一方、保育サービスの価格は自由に決められず、補助金頼みの制度設計のままです。市場原理が働かず、経営の柔軟性が乏しいままでは、淘汰は避けられません。

保育園の需要は、地域によってとても大きな差があり、都市部では待機児童が多い一方、地方では定員割れが発生している地域もあります。「日本」にお願いしたのが間違いだったのかもしれません。

いずれにせよ、「保育園落ちた日本〇ね」は日本社会の画期になったようです。

今後は、保育士確保と制度改革をセットで進め、持続可能な保育体制を築くことが問われています。

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