また、SNSを活用した読者との直接的なコミュニケーションの重要性も強調。「出版社任せにせず、著者自身がマーケティングに積極的に関わる時代」だといいます。
長く愛される作家になるために
本書の後半では、一時的なベストセラーで終わらず、長期的に活躍する作家になるための心構えが語られています。
「流行を追いかけるのではなく、10年後、20年後も読まれる普遍的なテーマを扱うこと。そして何より、読者の人生に貢献したいという純粋な思いを持ち続けることが大切です」
本田さん自身、デビュー作から20年以上経った今も多くの読者に支持されているのは、この姿勢を貫いてきたからでしょう。
『作家とお金』は、作家志望者だけでなく、出版業界に興味がある人、自分の知識や経験を本にまとめたいと考えている人にとって、実践的なアドバイスが詰まった一冊です。夢と現実のバランスを取りながら、作家として成功するための具体的な道筋が示されています。
出版という夢を実現したい人は、ぜひ本書を手に取ってみてください。作家という職業の光と影を知ることで、より現実的な準備と戦略を立てることができるはずです。
尾藤 克之(コラムニスト・著述家)
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22冊目の本を出版しました。
「読書を自分の武器にする技術」(WAVE出版)