「ジョギングやランニングに出かけたいけど、治安の悪さが気になる」
「事件のニュースを見ると誰かに襲われるんじゃないかと不安になる」
そう感じたことのある人は少なくないはずです。
特に女性ランナーの間では、「誰かにつけられている気がする」「暗がりを走るのが怖い」という不安の声が後を絶ちません。
そんな中、イギリスの起業家トニー・ロシター氏によって開発されたのが、前後にカメラを搭載したランニングベスト「Urban Eyes(アーバンアイズ)」です。
このアイテムは、ランナー自身が“着るドライブレコーダー”のような設計であり、犯罪者への視覚的な抑止力を発揮することを目的としています。
目次
- 着るドライブレコーダー「Urban Eyes」
- 「今、録画中」アピールが不審者を遠ざける
着るドライブレコーダー「Urban Eyes」
近年、ドライブレコーダーの普及によって、あおり運転や交通事故の証拠が確保されやすくなり、トラブル抑止に役立つケースが増えています。
ドライバーにとっての「見張り役」としての存在は、もはや常識となりつつあります。
しかし、危険は運転中だけに限りません。

ランニングやジョギングなど、屋外を一人で移動するシーンでも、予期せぬトラブルや犯罪に巻き込まれるリスクは常に存在します。
特にランナーは走ることに集中しており、イヤホンなどで周囲の音に気づきにくいこともあって、危険への察知が遅れる傾向があります。
例えば、夜間の人気のない路地や、信号のない公園通路など、視界の悪いエリアでは不審者と接近する危険性もあります。
そこで誕生したのが、「Urban Eyes」です。
このアイデアの原点は、開発者ロシター氏の娘さんがランニング中に不審な男に尾行されたという実体験でした。
この経験から着想を得て、5年前に最初のプロトタイプが誕生し、2025年には第二世代モデルとして改良版が発売されることとなりました。
