6時40分、エサ打ち開始。ところが無風なのに仕掛けが右に流される。エサを付けても流れを止められないほどなので、下ハリスの上バリの位置にハリスオモリ(板オモリ)を巻く。
どのくらいのオモリ量なの?
吉田康雄
「止まればいいやくらいでテキトーです」
するとその直後、記者の右で鋭いアワセ音がなりM氏の竿が満月に。上がってみたのはここではレギュラーサイズとなる43cmクラス。時計は6時50分。

吉田康雄
「私のタモは枠径43cmなので、これをはみ出した魚だけ計測することにしているんです」
なるほど常連のやることにはムダがない。その後もM氏にはアタリがあるようでカラツンをもらいながら2枚3枚と数を伸ばしていた。いわゆる朝のモーニングタイムなのか。ただM氏のほうも次第に流れが速まったらしく、途中からドボン釣りに切り替えていたようだ。
待望のヒット
対する吉田。ハリスオモリにしたことで微妙な触りは出なくなってしまったが、そもそもウキが動いていないらしくお地蔵さん状態だ。しかも吉田の釣り台は朝日が昇る方向に向いており、曇天の先が白く光っているのでウキが見にくいったらありゃしない。

偏光サングラスをかけてウキを見つめること約30分、ついに吉田にもアタリが。ところがサイズはそれほどでもないらしく、あっという間にタマ網へ滑り込む。時刻は7時27分。
まあでも1枚出てホッとしたよ。サイズはともかくオデコじゃ話にもならんからね。
吉田康雄
「そうなんです。あとはサイズアップを図るだけですね!」
意気込みだけは威勢のいい吉田だったが、なぜかその後はノーピク。M氏には相変わらずアタリがあるようだし、遅れて始めた記者にも1枚目が釣れたのだが……。