あとから隣に入ったベテランは、自製のシラス団子をまきエサにしている。「きょうは潮が緩いから群れがまとまらず、バラシが多いね。仕掛けは1.5号のケイムラ仕様のものを大量に購入して、いつもそれを使っています」と、立て続けに釣っている。
息子はずっとルアーをキャストしており、ケイムラのワームでヒットさせていた。この日はサビキ、ルアーともに、ケイムラが当たりだったようだ。
正午すぎに風が強まったが、影響はなく釣れ続いた。空腹感が増したところで納竿。釣果は、7~12cmサバ50尾ほど。トウゴロウイワシやカタクチイワシが数尾交じったので、今後の回遊に期待したい。
当日中に食べない予定だったので、片栗粉をまぶして冷凍。こうするととても使いやすいのでおすすめ。数日後、冷凍のまま揚げて南蛮漬けにすると、とても美味しかった。

小サバの南蛮漬けのレシピ
魚の南蛮漬けといえばアジやワカサギがメジャーだがサバも十分美味しい。前者と異なり、やや癖はあるので、しっかり下処理をしたほうがいい。
なお、トリックサビキでコマセを使って釣った個体は、かなりの確率でコマセをふんだんに食べているので、内臓がコマセでいっぱいになっている。料理にコマセの臭いが残らないよう、しっかり下処理して洗うこと。
1 小サバの下処理
できれば釣り場で頭と内臓を取り除く。ハサミで切れば簡単だが、ヌメリがあり、意外と手間取る。自宅で行う場合は、一度塩で揉むと多少ヌメリが取れるのと、塩味が付いて一石二鳥
2 野菜の下処理
タマネギ1個とニンジン1本を細切りにしておく
3 南蛮漬けのタレ
南蛮漬けのタレは水80cc、酢60cc、砂糖20g、醤油10ccに、顆粒だし10g。これを軽く沸かして、火を止めたところに2を投入。余熱で野菜にほどよい熱が加わり、野菜のうまみがでてくる。これに、レモン汁やポン酢をほんの少し加えると、酸味が重層的になって、より美味しくなる