③ 天狗(てんぐ)|日本

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天狗は、日本古来の伝承に登場する山の妖怪・神様のような存在です。

赤い顔に長い鼻、背中には羽があり、空を飛び、神通力を持つとされます。

京都・鞍馬山や高尾山など、各地に天狗伝説が残っており、中には「剣術を授けた」「悪人を懲らしめた」といったヒーロー的な逸話も。

また、天狗は仏教や修験道とも深く関わりがあり、“修行の守護者”としても信仰されました。

その姿は人間と自然の境界をまたぐ存在として描かれ、人間の力では到底及ばない“自然の力”への畏敬の念が込められています。

④ ドラゴン(龍)|世界各地

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ヨーロッパや中国、日本など、世界各地に存在する「ドラゴン」は、まさに“伝説の生き物”の代名詞。

火を吹く、空を飛ぶ、財宝を守る──その能力や性格は地域によって異なります。

中国では皇帝の象徴として神聖視され、日本でも「八岐大蛇」や「龍神信仰」として多くの神社に祀られています。

一方、ヨーロッパでは聖ジョージがドラゴンを倒す話が有名で、悪の象徴として描かれることも。

恐怖と畏敬、破壊と再生、両面を併せ持つ存在だからこそ、時代を越えて人々を惹きつけてきたのかもしれません。

⑤ ユニコーン(一本角の馬)|ヨーロッパ

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ユニコーンは、西洋の伝説に登場する白い馬の姿をした神秘的な存在。額に一本の角が生え、純粋で清らかな心を持つ者の前にしか姿を現さないと言われています。

中世ヨーロッパでは聖なる生き物とされ、その角は“あらゆる毒を無効化する”と信じられていました。

実際には、ナワール(イッカク)の牙などが“ユニコーンの角”として高値で取引されていた歴史もあります。

ユニコーンは幻想的な存在として、現代でもアートやキャラクターに多用されるなど、ファンタジー世界の象徴として人気を集めています。