サオを手に持ち、張らず緩めずのテンションでタイミングを計る。サオが絞り込まれたところでアワセを入れると心地いい重量感。これは間違いなく本命の手応えだ。

慎重に浮かせると30cmほどのアナゴが姿を見せた。この1匹を皮切りに時合いに入り頻繁にアタリが出るようになってきた。だが反応があるのはチョイ投げで、足元狙いにはアタリが出ない。

とはいえ、どちらか一方に偏ることは特に珍しいことでもない。ここで足元のサオを片付け、1本チョイ投げを追加した。

ここからは外道に邪魔されることなくヒットを重ね、アタリが途絶えた午後9時までに30cm級を中心に8匹キャッチして終了となった。

「2025年はアナゴの当たり年!?」霞ヶ浦ふ頭のちょい投げ釣りで30cm級アナゴ連発【三重】6日は8匹(提供:週刊つりニュース中部版APC・浅井達志)

翌日もアナゴが好調

となると気になるのは他のエリア。そこで翌日は名古屋港西部まで足を延ばした。この日は集魚力の高いサバの切り身を用意し、午後7時15分にスタート。水深が浅いのでチョイ投げ3本だ。

開始30分ほどでアタリが出始め、まずは35cm級をキャッチ。シーズン初期としては、まずまずのサイズだ。その後も適度にアタリは続き、9時までに9匹と前日を上回る結果が得られた。

「2025年はアナゴの当たり年!?」霞ヶ浦ふ頭のちょい投げ釣りで30cm級アナゴ連発【三重】7日はツ抜け達成(提供:週刊つりニュース中部版APC・浅井達志)

アナゴの数釣りを楽しめた

こうなると、なんとなく欲が出る。すでに時合いは終わった感もあったが、しばらく粘って無事ツ抜け達成。エサなのか場所なのか、それとも単なる偶然なのか、前日よりやや大きめの個体が多く満足の結果となった。

この釣果を見る限り今年は当たり年の期待も高まる。身近な場所で手軽に楽しめるが、時合いを過ぎるとアタリがピタッと止まるケースが多いので手返し良く狙いたい。

初夏のアナゴは成長に伴って少しずつサイズアップし、これから梅雨明けまでが盛期となる。極上の味覚が楽しめる伊勢湾奥のアナゴ、夕涼みも兼ねて狙ってみてはいかがだろう。

「2025年はアナゴの当たり年!?」霞ヶ浦ふ頭のちょい投げ釣りで30cm級アナゴ連発【三重】今年のアナゴは当たり年!(提供:週刊つりニュース中部版APC・浅井達志)