「間違えた」では済まされないLINEの中身

夫が眠っているあいだに、スマホの画面を開いてしまったのは、理性よりも直感が勝ったからです。 ロックは指紋認証。 私の指でも解除できるようにしていたことが、皮肉にも裏目に出ました。

LINEを開いた瞬間、そこには“さちこ♡”との生々しいやりとりが並んでいました。

・平日の夜に飲み→そのまま“お泊まり” ・「今度は温泉とか行きたいね」 ・「奥さんには内緒ね♡」 ・「ねぇ、あの写真…消してないよね?」

完全にアウト。 間違いLINEどころか、浮気の証拠そのものです。

“既読スルー”の意味がここでつながる

LINE-Kidokusuru
(画像=『FUNDO』より引用)
そういえば最近、私が送ったLINEに返事がないことが増えていました。 「牛乳買ってきて」 「今夜は何時?」 全部、既読スルー。

でも彼女とのLINEは、1分も空けずに返信していたのです。 温度差は明白でした。

「家族」ではなく、「ただの同居人」として扱われていたんだと、LINEのやりとりを見て初めて気づかされました。

泣くのは悔しい。私は“証拠を集める側”になる

怒鳴りたい気持ちをぐっと抑え、私は冷静に画面を撮影しました。 彼女との写真も、旅行の予約画面も、全部スクショ。

泣くのは負けだと、自分に言い聞かせました。 “証拠を揃えた女は、最強”なのです。

そして迎えた、さちこからの“決定打”

数日後、またスマホにLINEの通知が。 「さちこ♡」から届いた新たなメッセージには、こんなことが書かれていました。

「奥さんにバレたら、私が慰謝料払うの?(笑)」

これで確信しました。 この女、夫だけでなく、私も見下してる。

その瞬間、私の中で何かが切れました。

私の静かな反撃──離婚届より効いた「選択」

LINE-Shizukana-hangeki
(画像=『FUNDO』より引用)
私は弁護士に相談のうえ、離婚を“保留”にしつつ、生活費を10万円増額。 家の名義を私単独に変更し、夫には「今後、誰とどこに行くのも自由。ただし、全部記録してるから」とだけ伝えました。

そして、“さちこ♡”には、内容証明付きの慰謝料請求。 「あなたのLINE、全部スクショしてます」と添えて。

あのときの返信が、未だに来ません。 たぶん、言葉が見つからなかったのでしょう。