■不公平を是正する社会改革・税制改革を
私はこのバグを正すために、社会保険料の引き下げとセットで、子育て世帯向けの税制改革を訴えます。
具体的には以下のいずれかを実現すべきだと考えています。
・年少扶養控除の復活(実績もあり導入が早い) ・N分N乗方式の導入(子どもが多い家庭ほど税率が下がる、構造的な税制改革)
これは二者択一の選択肢であり、短期的に即効性のある「年少扶養控除の復活」を目指すのか、中長期的に家族単位課税を導入する「N分N乗方式」を採るのかについては議論があると思います。
いずれにせよ必要なのは、 「子どもを育てた人が損をしない社会」を取り戻すこと。
社会保険料を下げ、子育て世帯の税負担を軽くする。
これを同時にやらなければ、持続不可能な社会保障制度の問題も、深刻な少子化も、世代間の不公平も解決しません。
■維新の会は本気だ!
今回、日本維新の会のマニフェスト・公約にも上記の税制改革がしっかりと盛り込まれました。
社会保険料の引き下げと、子どもを持つ家庭の税負担軽減は、セットで実現することでその意味が何倍にも増していく。
「負担だけが重くなる社会」から、「未来をつくる人たちが正当に報われる社会」へ。
一緒に、この日本社会の“深刻なバグ”を正しましょう。

Tomwang112/iStock
編集部より:この記事は、前参議院議員・音喜多駿氏のブログ2025年7月7日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。