神谷氏は「昔の日本には、がん患者がほとんどいなかった。戦後、西洋的な食事や農薬が入ってきて癌が急増した」と主張しています。

しかしこれは事実ではありません。癌の遺体は江戸時代からミイラで確認できます。肉食などの食生活が癌のリスクを高めることは事実ですが、癌が増えた最大の原因は高齢化です。

Q. 消費税の廃止を主張し、財源は「お金を刷ればいい」といってますが?

参政党の信じている藤井聡氏や三橋貴明氏などは、「政府はお金を刷れるんだから、税金がなくても大丈夫」と言っています。これはMMT(現代貨幣理論)という考え方です。

確かに政府は自国通貨を発行できますが、お金だけ増やしても、物が足りなければインフレが起きます。スリランカなどがこの考えに頼りすぎて経済が崩壊しました。

「インフレになったら増税すればいい」とMMTは言っていますが、増税はそう簡単にはできません。だから「お金を刷ればなんとかなる」というのはとても危険な発想です。

Q. 参政党の憲法改正案には問題が多いという人がいますが?

参政党が公開している新日本国憲法案の内容を確認したところ、現行憲法では以下の規定が存在しますが、参政党の創憲案では条文が存在しません。

権利・規定 現行憲法の該当条文 創憲案での記載の有無・状況

法の下の平等 第14条 記載なし(差別禁止規定がない)

公務員の選定・罷免権 第15条 記載なし

請願権 第16条 記載なし

国家賠償請求権 第17条 記載なし

苦役からの自由 第18条 記載なし

思想・良心の自由 第19条 記載なし

信教の自由 第20条 記載なし

表現の自由 第21条 記載なし

居住・移転・職業選択の自由 第22条 記載なし

勤労権 第27条 記載なし(「勤労の義務」はある)

財産権 第29条 記載なし

黙秘権(自己負罪拒否) 第38条 記載なし

遡及処罰の禁止 第39条 記載なし

刑事補償請求権 第40条 記載なし

全体として、2012年の自民党改正案をさらに国粋主義的にしたネトウヨ的な改正案です。リベラルにも幅を広げた自民党に飽き足りない地方の自民党員の不満を吸収しているようです。