巨大な葉巻型UFOと、沈黙したミサイル基地
こうした事件は冷戦時代だけの話ではない。2010年10月には、ワイオミング州のF.E.ウォーレン空軍基地で不可解な事件が起きている。
この日、基地が管轄する5つのミサイル警戒施設が、司令部との通信を完全に喪失するという異常事態が発生した。これは有事の際に大統領からの発射命令を受け取れないことを意味する、極めて深刻なインシデントだ。
そして、この通信障害が起きているまさにその時、2人のミサイル保守技術者が現場で信じられないものを目撃していた。彼らが見たのは、ミサイル基地の上空を飛行する「巨大な葉巻型の物体」だったという。偶然にしては、あまりに出来過ぎてはいないだろうか。

救世主か脅威か?UFOの不可解な意図
UFOといえば、地球の諸問題を解決してくれる友好的な存在をイメージする人もいるかもしれない。しかし、ヘイスティングス氏はそうした楽観論に警鐘を鳴らす。
「UFOが戦争を止めたり、津波のような自然災害で人命を救助したりした証拠はどこにもありません」。チェルノブイリのような場所でUFOが放射能を除去した、などという噂話もあるが、現地は今も汚染されたままだ。
むしろ、彼らの行動は脅威ですらある。核ミサイルへの干渉は、たとえどんな意図があったにせよ、偶発的な核戦争を引き起こしかねない極めて危険な行為だ。
米国防総省に設置された「全領域異常解決局(AARO)」も、これらの事件を調査している。古い事件は証拠が乏しく調査は困難を極めるが、国家の核戦略の根幹を揺るがしかねない問題として、調査を継続しているという。
UFOは一体何者で、その目的は何なのか。もはや単なる空想話として片付けられない現実が、そこにはあるのだ。
参考:AnomalienCom、ほか
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