「これは他人事じゃない」指を失ったNFLスター選手の悲痛な叫び

 この悲劇は、有名人さえも例外ではない。アメリカンフットボールのスター選手だったジェイソン・ピエール=ポールは、2015年の独立記念日に、花火の事故で右手の人差し指を失い、親指と中指もほとんど動かなくなってしまった。

 彼は自らの経験を元に、こう訴える。

「お祝いの花火は素晴らしい伝統だ。でも残念なことに、明日も誰かが花火で怪我をするだろう」

「僕がまだ生きていて、自分に何が起こったかを見せられることを嬉しく思う。同情なんてしないでくれ。指がなくても僕は元気だ。でも、どうか安全に気をつけて。さもなければ、これが“あなた”の身に起こることになるんだ」

 彼は、ほんの一瞬の油断が取り返しのつかない結果を招いたと振り返る。これは花火を楽しむすべての人々への重いメッセージだ。

悲劇を避けるために。専門家が教える「鉄則」

 では、どうすればこの悲劇を避けることができるのか。専門家たちはいくつかの基本的なルールを守るよう呼びかけている。

** ・子供だけで花火をさせない。特に3歳以下の幼児には絶対に持たせない ・適切な服装:薄手の服や浴衣、裾の広い服、サンダルは避け、火に強い素材を選ぶ ** ** ・近くに水の入ったバケツを用意しておく ** ** ・風の強い日は避ける ・眼の損傷を防ぐため、特に子どもや花火を扱う人は保護メガネを着用する ** ** ** ** ・火をつけたら、決して人に向けたり振り回したりしない ** ** ・不発だった花火には絶対に近づかず、触らない **

 美しい花火が、一生消えない傷を残す凶器に変わるのは、ほんの一瞬だ。この夏、あなたが夜空を見上げる時、あるいは手元で小さな光を楽しむ時、その輝きの裏にある危険性を、どうか忘れないでいてほしい。正しい知識と少しの注意が、あなたと、あなたの大切な人を守るのだから。

参考:Daily Mail Online、ほか

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