日本の夏の夜を彩る美しい花火。家族や友人と楽しむ手持ち花火や、夜空を壮大に染め上げる打ち上げ花火は、多くの人にとってかけがえのない夏の思い出だろう。しかし、その美しい光の裏側で、毎年数えきれないほどの悲劇が起きていることを私たちは忘れてはならない。

「これが誰かが10本の指すべてを持っていられる最後の週末になるだろう」

 SNSに投稿された、この不気味な警告文。添えられていたのは、花火の暴発によって見るも無惨に破壊された、人間の「手」のレントゲン写真だった。これはアメリカの事例だが、その恐怖は決して対岸の火事ではない。

指が消え、手が砕け散る…レントゲンが写し出す現実

 公開された9枚のレントゲン写真は、花火の危険性を何よりも物語っている。そこに写し出されているのは、もはや「手」としての原型を留めていない衝撃的な現実だ。

衝撃のレントゲン写真が警告する“一瞬の油断” 夏の風物詩・花火の裏に潜む恐怖… の画像2
(画像=画像は「Daily Mail Online」より)
衝撃のレントゲン写真が警告する“一瞬の油断” 夏の風物詩・花火の裏に潜む恐怖… の画像3
(画像=画像は「Daily Mail Online」より)
衝撃のレントゲン写真が警告する“一瞬の油断” 夏の風物詩・花火の裏に潜む恐怖… の画像4
(画像=画像は「Daily Mail Online」より)
衝撃のレントゲン写真が警告する“一瞬の油断” 夏の風物詩・花火の裏に潜む恐怖… の画像5
(画像=画像は「Daily Mail Online」より)
衝撃のレントゲン写真が警告する“一瞬の油断” 夏の風物詩・花火の裏に潜む恐怖… の画像6
(画像=画像は「Daily Mail Online」より)
衝撃のレントゲン写真が警告する“一瞬の油断” 夏の風物詩・花火の裏に潜む恐怖… の画像7
(画像=画像は「Daily Mail Online」より)

 ある患者の手は、5本すべての指が爆風で消し飛んでいた。別の患者の手は、爆発の衝撃で小指と薬指の骨が砕け、手のひらが真っ二つに裂けていた。また別の患者の手は、完全に粉々になり、6つ以上の骨片に分かれていた。

 これらはアメリカでの悲劇だが、日本でも花火による事故は後を絶たない。国民生活センターの報告によれば、過去5年間で報告された花火による火傷事故の半数以上が、なんと1歳から3歳の幼児なのだ。特に、子どもに人気の線香花火や手持ちのスパークラーは、時に金属を溶かすほどの高温に達し、浴衣などの燃えやすい服に付着すれば、わずか1秒で燃え広がる危険性も指摘されている。