ついに、米空軍がその存在を認めた――。
2024年6月30日、UAP(未確認異常現象)専門のプラットフォーム「UAP Register」が、これまで未公開だった米空軍撮影の映像を公開した。情報公開法(FOIA)に基づき開示されたその映像には、イラクの都市上空を目に見える推進装置なしに一定の速度で移動する謎の「金属球体」がはっきりと記録されていた。
この映像が持つ意味は極めて大きい。なぜなら、これは2023年に映画監督のジェレミー・コーベル氏によってリークされ、世界中のUFO研究家を騒然とさせた「モスルのUFO(モスル・オーブ)」と呼ばれる静止画像が、本物であったことを証明するものだからだ。あの静止画は、今回公開された動画から切り取られた正真正銘の一コマだったのである。
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軍事用ドローンが捉えた「説明不能な物体」
It is important to articulate that @DoD_AARO has failed in their congressionally mandated task. Not due to a lack of diligence from their staff – but because of top-down decisions designed to keep the public in the dark. This moment sets a historical precedent – not only for… https://t.co/5cwP1MEMMq pic.twitter.com/Vc0MEyTNU7
— Jeremy Kenyon Lockyer Corbell (@JeremyCorbell)July 1, 2025
この歴史的な映像が撮影されたのは、2016年11月。米空軍の偵察機MC-12が、イラク戦争中の地上部隊を支援する任務の最中に捉えたものだ。この偵察機は、可視光と赤外線の両方で対象を捉える高性能なセンサーを搭載しており、記録された映像は軍の機密報告書の一部として保管されていた。
映像に映る物体は、翼も、プロペラも、そして熱を放出する排気口もない。にもかかわらず、都市の上空を一直線に安定した速度で飛行している。周囲の環境と相互作用する様子はないが、単なる光学的な異常とも考えにくい。UAP Registerによれば、この映像は当時、軍関係者によって詳細に分析され、UAPのデータベースに追加されたという。