毒は薬にもなる?イモガイの意外な可能性と教訓
しかし、この恐るべき毒は、人類にとって希望の光にもなり得るというから面白い。科学者たちの研究により、イモガイの毒に含まれるタンパク質(コノトキシン)には、極めて強力な鎮痛作用があることがわかってきたのだ。その効果は、なんとモルヒネの1万倍にも達する可能性があり、新たな鎮痛剤としての応用が期待されている。
猛毒が最高の良薬になるかもしれない。自然の神秘は計り知れないが、だからといって我々が油断していい理由にはならない。
この夏、もしビーチで美しい貝殻を見つけても思い出してほしい。その見た目の裏には、想像を絶する危険が潜んでいるかもしれないということを。まさに「きれいなものには毒がある」。今年の夏のビーチでは、「見て、触らない」を徹底するのが賢明だろう。
参考:IFLScience、ほか
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