この奇跡、日本からでも見えるのか?
2つの新星は、どちらも南天の星座に位置するため、残念ながら観測のベストポジションは南半球だ。しかし、幸いなことに日本に住む我々にもチャンスは残されている。
おおかみ座のV462 Lupiは、日本からでも、日没直後の南の低い空にその姿を見ることができる可能性がある。一方、ほ座のV572 Velorumは、かなり南の空に位置するため、沖縄など緯度の低い地域でないと観測は難しいだろう。
どちらも明るさは肉眼で見える限界とされる6等級をかろうじて上回るレベル。街の明かりがない、空気が澄んだ暗い場所でなければ、肉眼での確認は至難の業だ。もし本気でこの歴史的な光景を目にしたいなら、双眼鏡や望遠鏡を用意することをお勧めする。
人類が初めて目撃するかもしれない2つの新星の競演。この奇跡的な天体ショーの幕はもう上がっている。そして、あと数週間でその輝きは夜空の闇に消えてしまう。少しだけ夜更かしして、南の空を見上げてみてはいかがだろうか。歴史の証人となるチャンスが、あなたを待って静かに輝いているかもしれない。
参考:Live Science、ほか
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