国際宇宙ステーション(ISS)に滞在中の宇宙飛行士がこのほど、メキシコとアメリカ南西部の上空に現れた「スプライト」と呼ばれる放電現象を撮影することに成功しました。

この放電現象はわずか数ミリ秒の間しか発生しないため、これほど鮮明に捉えられたのは非常に貴重です。

まるでファンタジー世界のようであり、撮影に携わったNASAの女性宇宙飛行士、ニコール・“ヴェイパー”・エアーズ(Nichole “Vapor” Ayers)氏は「ただ一言。ワオ(Just. Wow. )」と述べています。

目次

  • 宇宙から目撃された「赤いスプライト」
  • スプライトは「超高層雷放電(TLE)」の一種

宇宙から目撃された「赤いスプライト」

この印象的な写真を撮影したのは、ニコール・エアーズ氏らISSに滞在中のNASAの宇宙飛行士たちです。

チームはISSに搭乗中、地球の上空約400キロメートルから地表を見下ろしていた際、突如としてメキシコとアメリカ南西部の上空に現れた赤い閃光をカメラに収めました。

SNSに投稿されたその写真には、「ただ一言。ワオ」と短くコメントが添えられており、本人もこの稀有な現象に驚きを隠せなかった様子です。