そのデータをもとにレーザーを照射して撃墜します。

使用者が何も操作せずとも、蚊が飛び込んだ瞬間に”自動的に処理”されるのが最大の特徴です。

この仕組みにより、「理論上は1秒間に最大30匹の蚊を処理できる」と言われています。

Basicモデルでは90度・3mの範囲を駆除でき、Proモデルでは6mまで対応可能です。

では、実際に蚊がどのように撃ち落とされるか見てみましょう。

レーザーが瞬時に蚊を捉える仕組みと安全性

 

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レーダーで蚊を発見し、即座に撃ち落とす / Credit:Photon matrix(YouTube)

Photon Matrixは、まずLiDARで空中の蚊を検出します。

LiDARとは、レーザー光を物体に照射し、その反射時間から距離を測定するセンサーです。

自動運転車などでも用いられるこの技術により、飛行中の蚊の正確な位置と動きがリアルタイムで把握されます。

その後レーザーがピンポイントで動く蚊に照射され、即座に撃墜されます。

この一連の動作に要する時間は、ほんの一瞬です。

ただし、レーザーというと安全性が気になりますよね。

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人間や動物は見分けて、「蚊」だけを狙う / Credit:Jim Wong

Photon Matrixでは、ミリ波レーダーという別のセンサーが搭載されており、周囲に人間やペットなどの大型の物体がいる場合にはレーザーの発射を停止する安全機構が備えられています。

これにより、誤って人や動物にレーザーが当たる危険を防いでいるのです。

ちなみに、防水性能(IP68)を持ち、屋内外どちらでも使用可能。

暗闇でも問題なく動作します。

電源は家庭用コンセントまたは、オプションのバッテリーパック(8~16時間稼働)から供給されます。

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野外でも近づく蚊を自動で検出・迎撃してくれる/ Credit:Jim Wong

Basicモデルで468ドル(約6万7000円)、Proモデルで629ドル(約9万円)の支援で入手可能です。