実現すれば風力発電の経済性に新たな可能性をもたらすことでしょう。

とはいえ、現時点では商用段階には至っておらず、懐疑的な意見も根強く存在します。

とくに、実機の信頼性、長期耐久性、大規模展開時のコスト安定性など、多くの技術的・運用的課題が残されています。

また、今回の試験機が50kW、250kW、あるいは2.5MW級のどのモデルに該当するかは明かされておらず、透明性の面でも不安があります。

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新しいタイプの風力発電機が果たして革命を起こすか / Credit:Airloom Energy

それでも現在、電力需要の高まりとともに、柔軟かつ迅速に導入できる小型風力発電の存在価値は増しています。

とくに災害時のバックアップ電源や、高さ制限のある都市部、軍事・空港施設への適用が期待されており、その応用範囲の広さが注目されています。

だからこそ、この風変わりな発電機がどうなるのか、 今後の行方が気になります。

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参考文献

Airloom’s bizarre ground-hugging wind turbine gets ‘utility-scale’ pilot
https://newatlas.com/energy/airloom-wind-turbine-pilot/

Airloom Energy Takes Critical Step for the Future of U.S. Energy Independence, Resilience and Security with New Pilot Site
https://www.globenewswire.com/news-release/2025/06/26/3106140/0/en/Airloom-Energy-Takes-Critical-Step-for-the-Future-of-U-S-Energy-Independence-Resilience-and-Security-with-New-Pilot-Site.html#