刀は企画やブランド再構築の支援をするという立場
また、金融機関ファンドマネージャーはいう。
「まず、森岡氏がUSJの再建に大きく貢献したことは事実であり、その同氏がゼロから携わるジャングリア沖縄に、沖縄の経済活性化という面も含めて大きな期待が寄せられるというのは当然でしょう。また、刀が過去に携わった案件のなかに、うまくいかなかったものがあるということですが、あくまで刀は企画やブランド再構築の支援をするという立場にすぎず、主体は当事者である企業なので、うまくいかなかった原因がサポート役であった刀にあるということにはならないでしょうし、多くのステークホルダーが関与する以上は原因が一つであるということもないでしょう。
そして会社が赤字であるという点については、未上場の規模の小さな企業が大きな投資に伴い一時的に赤字を計上することは珍しいことではなく、世間的に注目されるスタートアップ企業のなかにも業績的には赤字が続いているという企業は少なくなく、赤字であるということが、ことさらに強調されることにはあまり意味がないようにも感じます。ジャングリア沖縄についても、うまくいくのかどうかは現時点では分からず、その評価は開業後、数年がたたないとできないでしょう」
(文=BUSINESS JOURNAL編集部、協力=鈴木貴博/百年コンサルティング代表)