この投稿にはさまざまな反応が寄せられた。
あるユーザーは「Z世代は映画の歴史的文脈を知らないからだ」と指摘。「『バットマン・ビギンズ』が素晴らしくて、愛されたのは、それ以前のバットマン映画が酷かったから。Z世代はビギンズ以前のコミック映画がどれほどひどかったかを知らない」と、世代間の視聴体験の差が原因だと主張した。
別のユーザーは、「あまりにも広く、長期間人気を博したから、高評価するとダサいと思われるカテゴリーになったのでは」とコメント。「一定期間の“嫌悪”を経て、再び伝説的な地位に戻るだろう」と予想した。
さらに、「ニルヴァーナと同じ扱いだ。スターの死によって、実際には到達できない高みに押し上げられている」と、故カート・コバーン率いるロックバンドとの比較を挙げる声や、「映画はテンポや構成にやや難がある。私はX世代だが、なかなか良い映画だがそれ以上ではない」といった意見など、幅広い世代のユーザーが議論に参加している。
とはいえ、『ダークナイト』は、史上最高の映画の一つとされ、ロッテントマトでは批評家・観客ともに94%という非常に高い評価を得ている。公開前に亡くなったジョーカー役のヒース・レジャーの演技は絶賛され、2009年のアカデミー賞で助演男優賞を受賞した。そもそもZ世代に不人気といった主張の当否も定かでない。
オリジナルの投稿はすでに約9,800回シェアされ、2,900件以上のコメントが付いている。Z世代にとって“神”ではないとしても、『ダークナイト』が今なお人々の記憶と議論を呼び起こすパワーを持っているのは間違いない。