大規模なロボットシステムの運用にはコストもかかり、失敗すれば文化財の損壊にもつながりかねません。

また、すべての都市がこのような高度な技術を運用できるわけではなく、導入には慎重な検討が求められます。

それでも、「街全体が歩く」というこの大胆なアイデアが実現されたことで、これからの都市再開発における「破壊せずに創る」という選択肢が現実のものとして示されました。

まさに「歩く歴史」といえる出来事が上海で起きたのです。

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参考文献

China temporarily relocates an entire city block, buildings and all
https://newatlas.com/architecture/shanghai-china-shikumen-huayanli-robots-relocated/

Shanghai’s shikumen complex ‘walks’ back to original site
https://english.shanghai.gov.cn/en-Latest-WhatsNew/20250605/67d7437f7eac465a99f88f27b42e5ace.html

ライター

矢黒尚人: ロボットやドローンといった未来技術に強い関心あり。材料工学の観点から新しい可能性を探ることが好きです。趣味は筋トレで、日々のトレーニングを通じて心身のバランスを整えています。

編集者

ナゾロジー 編集部