対抗はイガ・シフィオンテク(ポーランド)。全仏4度制覇の“クレー女王”は芝を苦手としていたが、近年は適応の兆し。今年はサービス力とフットワークの進化により、悲願のウィンブルドン初優勝を視野に入れる。
もう1人は世界ランキング2位のココ・ガウフ(アメリカ)。若きアメリカン・スターは、17歳でウィンブルドンでブレイクして以降、トップ選手へと進化。昨年暮れのWTAファイナルズでは並みいるトップランカーを押さえ、見事優勝を果たした。芝でのスピードと柔軟性は健在で、タイトル奪取も夢ではない。
ボンドロウソバが約2年ぶりの優勝【ベルリンテニス・オープン】
2025年のウィンブルドンは、ベテランの技巧と若手の台頭が拮抗する、まさに「世代交代の狭間」。聖地に吹く風は、誰のラケットを祝福するのか、大いに楽しみたい。