既に日中は夏本番のような暑さを見せているが、日本の夏を地獄たらしめている大きな要因の一つは「湿度」である。
今回はエアコンの除湿機能をも凌駕する「最強の除湿方法」を紹介したい。
■どの家庭でも簡単に除湿が可能
数年前にX上で大きな話題となっていたのが、ドラッグストア「ひろこうじ薬局」の国際中医専門員・薬剤師である山﨑ひろふみさんが投稿した1件のポスト。
梅雨真っ只中の6月に投稿されたこちらのツイートは「ジメジメ蒸し暑くなってきました」という書き出しから始まり、「湿度で夜寝づらいって人は凍らせたペットボトルをボウルに入れて置いておこう。ペットボトルの周りに水滴がつく」「結露するよ。予想以上に除湿できるし、お部屋もヒンヤリ。エアコンの除湿が嫌な人はやってみよう」と、なんとも耳寄りな情報が記されていたのだ。
■戻り梅雨を前に「また試したい」
梅雨のジメジメ感に悩まされていた人々にとって、まさに「一筋の光明」とでも呼ぶべき件のツイートは、投稿からわずか数日で1.5万件以上ものリポストを記録するほど大きな話題に。
他のユーザーからは「エアコンが苦手な人にも嬉しい方法で助かる!」「これ試してみたけど、お陰でここ数日快適に寝られてます」「またジメジメしだすみたいだし、試してみようかな」といった反響の声が多数寄せられていた。
しかし中には「本当にそんな方法で涼しくなるの?」と、身構えてしまった人もいるのでは。そこで今回はポスト投稿主の山﨑さんに、件のライフハックのメカニズムおよび、効果をより引き出すコツについて尋ねてみることに。
すると、ペットボトル周辺で何が起こっているのか、その実態が明らかになったのだ。
■寝苦しい夜、最強のお供に
今回のツイートを投稿した背景について、山﨑さんは「子供と一緒に寝ていたのですが、湿気がムンムン、とは言えエアコンはまだ、使うには早すぎる…という夜に、ペットボトルを凍らせて結露させ、湿度を下げる方法を思い出して実践してみたら思いのほかに快適でして、湿度で困っている人がいたら是非やって頂きたく、投稿しました」と振り返る。
なお、湿度が下がる仕組みについては「ペットボトル周辺の空気の温度が冷えると空気中に溶け込める水分量が下がり、結露する原理を使って空気中の水分を取り除いでいるためです」と、非常に分かりやすく補足してくれたのだ。

完全に忘れていたが、言われてみれば小学校か中学校の理科の授業で、そうした事象について習ったような気も…。