これまで軽視されていた腰痛や肩こりといった身体的不調が、実は大きな経済的損失を生んでいたという事実は、予防策や介入施策の導入を後押しするエビデンスとなります。

企業は、従業員の健康を守ることを将来の生産性を高めるための投資だと考えるべきです。

私たち個人としても、「忙しいから」「治療費が高いから」と言って健康問題への対処を後回しにしているなら、結果としてより大きな損失を被ることになります。

効率性やパフォーマンスの観点で考えても、やっぱり「健康が第一」というスタンスは変わらないようです。

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参考文献

【昭和医科大学】日本人労働者3人に1人が仕事に支障をきたす健康問題を抱えながら出勤 ― 最大要因である腰痛による生産性損失は、1,000人あたり年間約6,500万円との試算も
https://www.u-presscenter.jp/article/post-56633.html

元論文

Presenteeism Caused by Health Conditions and Its Economic Impacts Among Japanese Workers in the Post-COVID-19 Era
https://doi.org/10.1097/JOM.0000000000003319

ライター

矢黒尚人: ロボットやドローンといった未来技術に強い関心あり。材料工学の観点から新しい可能性を探ることが好きです。趣味は筋トレで、日々のトレーニングを通じて心身のバランスを整えています。

編集者

ナゾロジー 編集部