現時点で総得点「28」はリーグ7位。なかでもチームトップスコアラーのMF稲垣祥は、ボランチながら7ゴールを挙げ攻守においてチームを牽引している。さらに、今シーズンより再び名古屋でプレーしているFWマテウス・カストロも5ゴールをマークしており、試合数を重ねていく毎に調子を上げている印象だ。6月28日に行われた広島戦でも2得点を挙げ、チームを勝利に導いている。
対して総失点「30」はリーグで4番目に多い数字だが、直近5試合の総失点は「4」で、リーグで最も少ない数字だ。前半終盤から後半にかけて、守備に安定感が増している。名古屋は6月12日にフルミネンセ(ブラジル)からFWレレを期限付き移籍で獲得したことを公式HPで発表した。これまでブラジルの複数クラブを渡り歩いてきたレレにとって、今回が初の海外挑戦となる。同選手の活躍次第では、一気に大浮上する可能性も秘めている。
(※)Jリーグ発足時に参入した10クラブのこと。

セレッソ大阪
- 順位:9位
- 勝ち点:33
- 得失点差:+5
- 6月の補強リスト:MF吉野恭平、DFディオン・クールズ
開幕戦ではガンバ大阪との“大阪ダービー”を5-2の白星で飾ったセレッソ大阪。しかし、以降は6試合勝ちなしに加え、4月にはMF田中駿汰やMFヴィトール・ブエノらが負傷離脱と暗雲が立ち込めていた。それでもチームは、5月に6試合を4勝1分1敗、6月は2勝1分で負けなしと好成績を収めており、総得点「34」はリーグ4位の数字だ。昨シーズンのアシスト王(10アシスト)MFルーカス・フェルナンデスが早くも14アシストと驚異的な活躍を見せているほか、田中やブエノら負傷離脱組も6月14日のFC東京戦で揃って戦列に復帰していることが要因か。
チームはさらなる戦力アップを図るべく、6月4日に大邱FC(韓国)からDF吉野恭平、ブリーラム・ユナイテッド(タイ)よりDFディオン・クルーズを獲得している。吉野はMF登録だが、ボランチやセンターバックもこなせるユーティリティープレーヤーであり、守備力強化に期待がかかる。クルーズも右サイドバックを主戦場とするが、センターバックやボランチなど複数ポジションでプレーすることができ、戦力の底上げが見込まれる。