●この記事のポイント ・TENTIALのリカバリーウェア「BAKUNE」、累計販売数100万枚セット突破の大ヒット ・着るだけで血行を促進し、疲労軽減の効果が期待できる睡眠用リカバリーウェア ・特殊素材「SELFLAME(R)」がキーテクノロジー、自らの体温から発せられる遠赤外線を輻射し、血行を促進

 一見すると、どこにでも売っているようなごくごく普通の部屋着にしか見えないものの、実はかなりの高機能を備えているとのことだが、はたして――。いま、着て眠るだけで疲労が回復すると評判のリカバリーウェアが注目を集めている。なかでもTENTIAL(テンシャル)が展開する「BAKUNE(バクネ)」シリーズは、着るだけで血行を促進し、疲労軽減の効果が期待できる睡眠用リカバリーウェアとして、アスリートやビジネスパーソンを中心に人気が拡大。累計販売数は 2024年12月時点で100万枚セット※を超えているという。 ※100万セット:トップス・ボトムス2点で1セット換算(200万枚販売実績)、累計販売数は2024年12月時点  ただ、SNS上ではといった肯定的な声があがる一方、「特に変化を感じない」と効果の個人差を感じる意見もあがっていた。では、「BAKUNE」シリーズはどのようなメカニズムによって疲労回復を促すのか。そして、その効果に科学的な裏付けはあるのか。今回、そんな疑問をTENTIALにストレートにぶつけてみた。

●目次

素材に隠された科学的メカニズムとは?

 まずは「BAKUNE」シリーズの“疲労回復”につながるメカニズムについて、TENTIALビジネス本部 プロダクトマネジメント部・塩野清雅氏に聞いた。

「『BAKUNE』シリーズのみならず、弊社の様々な商品に採用されている特殊素材『SELFLAME(R)(セレフレーム)』がキーテクノロジーとなっています。

 このSELFLAME(R)は、繊維原料に微細なセラミック粉末を練り込むことで、遠赤外線を輻射する性質を持たせた高機能素材。遠赤外線が輻射されることで血行が促進され、筋肉のコリ等が和らぐとされています。繊維そのものが発熱することはないため、季節を問わず快適に着用できるのも特徴です」(塩野氏)

 近年、遠赤外線を輻射させる機能性衣類に、医療機器としての基準が定められた。TENTIALでは「BAKUNE」をはじめとするリカバリーウェアので、その厳格な基準を満たす「一般医療機器」の届出を行っているという。

 要するに、ただの衣服ではなく「一般医療機器」にカテゴライズされる製品であり、血行促進、疲労軽減といった効果が科学的にも裏付けられていることが、同社の大きな強みとなっているそうだ。

「TENTIALは、早稲田大学睡眠研究所 所長・西多昌規氏の監修のもと、体温と睡眠に与える影響について、生理学的な検証を実施しています。

 研究によると、睡眠初期の発汗量が増えることで、深部体温の低下が促進されることがわかりました。深部体温が下がることで、スムーズな入眠につながるとされていて、睡眠全体を通じて、快適な状態が持続しやすくなることが示唆されています」(同)

 効果の体感度について気になるところだが、実際の使用感には個々の体質やライフスタイルが大きく関わってくるため、こうした機能性ウェアの効果を一律に語ることはできないという。

「そもそも睡眠は、体質や生活習慣、寝室の環境などによって大きく左右される個人差のある生理現象です。そのため、リカバリーウェアの効果の感じ方にも自然と幅が出てくるものと考えています。ただ、機能をより効果的に実感していただくには、肌に直接触れる面積が大きいほうが素材の機能が発揮されやすくなるので、肌着の上から着用するよりもそのまま地肌に『BAKUNE』を着て、適度に体にフィットする着方がおすすめです。

 さらに、季節によって製品仕様を調整しており、例えば、生地の『厚み』や『構造』を季節に合わせて調整するなど、気温や使用環境に応じた最適化も図っています。こうした設計意図を理解したうえでご使用いただくことで、より高い効果を感じていただけるはずです」(同)