科学技術の力によって人間の能力はどこまで向上するのか――。専門家によれば2030年までに技術進歩により人類は超能力者になるという。
■超人的なパワーを獲得

未来学者のレイ・カーツワイル氏は、人類の不死の基盤は2030年に始まり、2045年までに人間は機械と融合すると主張している。
2030年までにロボット外骨格は工場で巨大な物を持ち上げたり、戦場で兵士をより強くしたりといった偉業を可能にし、人類に超人的なパワーを与える可能性がある。
アメリカを拠点とするロボット企業「Sarcos Robotics」が開発したロボット外骨格は普通の人が最大200ポンド(約90キログラム)の重量を長時間抱えたままでいられるという。
一方、「German Bionic」社の「Exia」のような外骨格は、装着者の動きを学習するAIを搭載しており、疲労を感じることなく大きな重量を持ち上げることが可能で、すでにドイツの病院のスタッフによって使用されている。
■病気の完全克服と不老不死
5年後には人間の血管に微小な「ナノボット(nanobots)」が挿入されて血流に乗り、健康を維持できるようになる。つまり怪我だけでなく、がんなどの病気からも急速に回復できるようになるのだ。
カーツワイル氏によると、今後の画期的な進歩の1つは血流内で作動し、継続的な医療監視を必要とせずに健康を維持する微小ナノボットの開発になるという。
カーツワイル氏は最新著書『The Singularity Is Nearer(シンギュラリティは近い)』の中で、2029年以降、生活必需品がより手頃な価格になり、イーロン・マスク氏のニューラリンクに似た脳コンピューターインターフェースなどの技術を通じて人間が機械と融合し始め、人類の生活が劇的に変化すると予測している。