謎に包まれた「I/P/Vの都市」
モー・プライの予言には、「I/P/Vのイニシャルを持つ都市」が危険に晒されるという、より具体的な警告も含まれる。この曖昧な表現から、環太平洋火山帯に位置する様々な都市が候補として考えられる。例えば、日本では「いわき(Iwaki)」、「石巻(Ishinomaki)」、「伊東(Ito)」などが、フィリピンでは「パナイ(Panay)」、インドネシアでは「パダン(Padang)」などが、そのイニシャルに合致する都市として解釈できるかもしれない。
社会的影響と科学的視点
モー・プライの予言はたつき諒のものと相まって、特に東アジアの観光業界に大きな影響を与えている。香港では2025年夏シーズンの日本への航空券予約が急減したと報じられている。
しかし、科学的な視点から見れば、これらの予言に根拠はない。日本の南海トラフ巨大地震のように、環太平洋地域が高い地震・津波リスクを抱えていることは事実である。だが、特定の日時を正確に予測することは現代科学では不可能であり、気象庁をはじめとする公的機関は、こうした予言を「デマ」として注意を呼びかけている。
モー・プライの予言は、過去に的中したとされる実績や、たつき諒の夢のビジョンとの奇妙な一致から多くの人々の関心を引いている。彼女が語ったとされる内容は具体的であるが、その根拠は神秘的な領域にあり、科学的検証は不可能である。
我々が取るべき行動は、予言に一喜一憂し、パニックに陥ることではない。環太平洋地域に住む以上、地震や津波への備えは日常的に不可欠である。この予言を、改めて防災計画や非常持ち出し袋を確認するきっかけと捉え、冷静に公的機関の情報を注視し続けることが、最も賢明な対応と言えるだろう。
参考:July2025Disaster、The Standard、Mysterious Universe、YouTube、ほか
文=青山蒼
※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。