日本の漫画家、たつき諒が「私が見た未来」で描いた「2025年7月の大災難」の夢に基づくビジョンは、多くの人々の関心を集めている。しかし、太平洋を挟んだタイにも、驚くほど類似した警告を発する人物が存在する。その名はモー・プライ。本稿では、「タイのノストラダムス」とも呼ばれるこの占い師の人物像と、彼女が語ったとされる予言の詳細について紹介しよう。

モー・プライとは何者か

 モー・プライ(本名:ナヴァラチャ・ピニトロカコーン)は、タイ・バンコク出身の占い師である。彼女は生まれつきの超能力者であったとされ、17〜18歳の頃には、香を焚くことで神々が見えたり、予言的なイメージを捉えたりすることさえできたという。

 2022年にはスリランカで尼僧として出家し、「Yanawarasavikābodhi(崇高な洞察の者)」という名を得た。シンプルな服装で落ち着いた口調で語るスタイルで、YouTubeやFacebookのライブストリームを通じて予言を発表している。

 彼女の予言が注目される背景には、いくつかの出来事を的中させたとされる過去の実績がある。例えば、2019年にウイルスの流行を警告したとされることや、タイ国内の洪水、政治的な出来事を言い当てたとネットユーザーによって掘り起こされている。また、マレーシア航空MH370便の失踪を予見し、その残骸の発見には40年から50年かかるかもしれないと予測したとも言われる。

 直近では、2024年12月に「2025年3月か4月にミャンマーで大地震が起きる」と語り、実際に3月28日にミャンマーでマグニチュード8.2の大地震が発生し3500人以上が死亡したと報じられたことで、その名はさらに広く知られることとなった。

タイのノストラダムス?2025年7月の巨大災害を警告する占い師「モー・プライ」の画像2
(画像=画像は「YouTube」より)

2025年日本に関する予言:たつき諒との共鳴と相違

 世界中の多くの占い師や予言者が、2025年7月に日本が自然災害に見舞われる可能性を語るが、モー・プライも例外ではない。彼女が語ったとされる内容は、たつき諒の予言と共通点を持ちつつも、独自の視点が含まれている。

** 時期と災害 ** : 2025年の7月から8月にかけて、日本で地震が発生する可能性があると述べたとされる。同時に、日本とインドネシアの間にある海底火山も噴火し、富士山に影響を及ぼす可能性にも言及したという。

** 被害規模 ** : 災害の規模について、2011年の東日本大震災よりは小さいはずだと語ったとされる。さらに、日本は防災対策が比較的充実しているため、災害が発生しても犠牲者は比較的少ないはずだとも強調したという。

** 不気味な警告 ** : しかし、モー・プライは警告も付け加えている。人々が予言を知ることで7月、8月の旅行を控え、結果的に災害による死傷者は減るかもしれないが、その場合、年末までに別の災害が起こり、最終的な死傷者数が「想定された数」に達する可能性があると示唆している。