近年、とくに高齢者や舟釣り初心者に大人気なのが、同店前から沖へと伸びる桟橋。魚が着きやすいよう各所にスギっ葉が湖底に設置され、時期になると竹杭が揺れるほどの大ハタキを見せる。また桟橋の陰に魚が着くことが多く、ヘラの魚影が確認できるようならチャンス増大だ。

桟橋先端で水深が2本強あるので、長竿を使わずとも適正な水深にエサ打ちが可能。桟橋先端および先端右向きが人気だが、必ずしも右側オンリーではなく風向き次第では左向きでもOK。

釣り座は通常先着順なので、希望の場所があるなら早着をお勧めする。なお桟橋には万力を掛けるスノコがあり、あぐらスタイルなら釣り台は不要だ。ただし数に限りあり。

今週のヘラブナ推薦釣り場2025【山梨・山中湖】手軽に狙えるきくすい桟橋(提供:週刊へらニュース編集部)

釣り方とセッティング

両ダンゴまたはグルテンセットの底釣りが主流で、流れ対策としてハリスオモリやドボンを準備したい。

本格化すればヘラ主体なので気にならないが、釣況が悪い時ほどコイや大型ニゴイが交じり竿をひん曲げる。とくに桟橋だと竹杭に巻かれたり桟橋真下に潜られたりして、トラブルを引き起こす。よって外道時合いの時ほど道糸とハリスに号数差を付けて、すぐに切れるようにしておきたい。

ウキをロストしたり竿を折られては大損だ。なお常連はハリスを0.6~0.8号とし、道糸はこの倍以上の太さとしている人が多い。

ハリはセッサやプロスト8~10号が主流で、不思議と大バリを使う人は少ない。個人的には大バリでも問題はないと思うが、仮に触りだけで落とさないならハリを小さくすることも検討していただきたい。郷に入っては郷に従えだ。

今週のヘラブナ推薦釣り場2025【山梨・山中湖】山中湖アクセス略図(提供:週刊へらニュース編集部)

エサについて

エサはペレット系を含んだ両ダンゴの実績が高く、とにかく集魚力の強いエサへの反応がいい。いわゆる夏・冬。ペレ底とかペレ道+つなぎグルテン+粒戦細粒などを、ぜひ試していただきたい。